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​開催趣旨

  現在、さまざまな波長の電磁波や宇宙線で、全天及び天の川の広域観測が精力的に行われています。しかしながら、これらのデータを有機的に比較し、宇宙空間における様々な物理現象や素過程層を階層的/系統的に理解していくことは容易ではありません。研究者は通常、このような広域観測データを紙面に印刷もしくは計算機のモニターで表示し、閲覧と解析をしていくことになりますが、せっかく全天で取得された広域データを"天球面上でそのまま眺めてみたい”と思ったことはありませんでしょうか?
​  本研究会ではその願いを叶えるため、名古屋市科学館のプラネタリウムを活用して、ガンマ線から電波までの多波長サーベイデータを眺めて議論する時間を設けます。昨年度は「普段扱うデータや天体が星空のどの方向にあるかを体感できる」や「平面に投影されたデータを星空に投映すると見え方が大きく異なる衝撃」といった感想があり、好評だったため、今年度も開催することになりました。それぞれのサーベイ状況を共有し、新たな研究テーマの創出や共同研究のきっかけとなるような研究会を目指しています。15分程度の講演を広く募集しますので、これまでの専門分野や現在の研究対象に限らず、学生の方も含めて、お気軽にご参加いただければ幸いです。

​世話人

河野 樹人 (名古屋市科学館)、徳田 一起 (九州大学/国立天文台)、
佐野 栄俊 (岐阜大学)、村瀬 建 (岐阜大学)、小西 亜侑 (大阪公立大学)、
樋口 諒 (理化学研究所)、松井 瀬奈 (名古屋大学)

キーワード:  プラネタリウム、電磁波、宇宙線、広域観測、サーベイ、多波長天文学、
超新星爆発・超新星残骸、星形成、星間現象、星間物質、銀河ダイナミクス、天文教育

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